VRMNXむけに再構築された「撮る夫くんNX」です。車両追尾機能がついて実質的な移植作業が完了しました。
撮る夫くんNXの機能
- 手ブレ機能
- 被写界深度の簡単スライダー操作
- ズーム&首振りの同時操作
- 車両追尾
- 撮る夫くん保存機能
被写界深度は一眼レフカメラのボケ方をシミュレーションしています。カメラと同じような感覚で操作できます。Ver.3.0.3で「プログラムAE」モードを追加しました。ズームの操作に絞りが連動します。ズームと合焦距離の調整だけでよりシンプルに操作できるようになりました。
車両追尾機能は,ビュワー上のGUIで簡単に追尾対象や相対位置を指定できます。中間車のロゴマークの追尾など今までにない演出が可能です。
また,撮る夫くんの視点を保存し,次回呼び出すことができるようになりました。レイアウト上のお立ち台などに設定すると,スクリーンショットの撮影に役立ちます。
撮る夫くんで編成の中間を追尾 #vrmnx pic.twitter.com/uCYzbvissN
— AKAGI (@AKAGIvrm) June 28, 2019
撮る夫くんにプログラムAEモードを搭載しました。 #vrmnx pic.twitter.com/Kk3ADnnTQp
— AKAGI (@AKAGIvrm) June 28, 2019
ダウンロード&組み込みガイド
撮る夫くんのモジュールとサンプルレイアウトを同梱しています。お手元のPCの適当なフォルダに解凍してください。このバージョンのサンプルレイアウトはスターターキットでご覧いただけます。
ご自分のレイアウトに撮る夫くんを組み込む際は,toruo.pyをレイアウトファイルと同じフォルダにコピーして,レイアウトスクリプトに次のコードを2行,書き足してください。
import vrmapi
import toruo def vrmevent(obj,ev,param):
toruo.activate(obj,ev,param) if ev == 'init':
#以下省略
例によってインデントは半角スペース4つ分です。toruo.activate(obj,ev,param) はif文の中に入れないでください。
操作ガイド
撮る夫くんを組み込んだレイアウトでは,グローバルカメラ(フライスルーカメラ)にすると自動的に撮る夫くんの機能が有効になります。
[w][e][r] | ズームイン([w][r]左右首振り&ズーム) |
[s][d][f] | ズームアウト([s][f]左右首振り&ズーム) |
[p] | 設定ウィンドウを開く |
設定ウィンドウではつぎの事柄が操作できます。
- FOV (ズーム角度)
- 合焦中心
- 合焦中心までの距離の4乗の逆数になっています。0.25のときは,1÷0.254=256mm先にピントが合います。
- 絞り
- 一眼レフカメラの絞り(F値)と同じです。数字が大きいほど広い範囲にピントがあいます。
- ぼけの強さ
- プログラムAE
- FOVの操作に絞りとぼけの強さが連動するようになります。ビデオカメラを扱っているような感覚になります。プログラムAEがオンのときは絞り,ぼけの強さは操作が無効になります。詳細設定からプログラムAEのチューニングができます。
- 手ブレモード
- ONにすると手ブレしているようになります。画面酔いに注意。
- 保存済み撮る夫くん
- 視点を保存しておくとあとで復元することができます。FOVや被写界深度の状態も保存されます。
- 追尾モード
- オートフォーカス
- 追尾対象にあわせて合焦中心を制御します。
- 対象の編成
- 追尾対象の編成と号車番号を選びます。基準座標からの相対位置をスライダーで選んで,追尾座標をオフセットすることができます。(パンタグラフやロゴマーク等自由な場所を追尾できます)
- 詳細設定
- AE詳細設定 プログラムAEモードでのチューニングができます。詳細は実装を見てください(爆)
なお,撮る夫くんで設定した被写界深度は,グローバルカメラだけでなく全体に影響します。グローバルカメラ以外でも設定ウィンドウから各スライダーを調整できますが,見た目上のFOVはグローバルカメラでしか変わりません。
レンズの機構をシミュレーションして被写界深度を計算しているので,実際のカメラと同様,「接写に弱い」です。そのかわり,絞りをF=50まで絞れるようにしたほか,イメージセンサーのサイズを通常のカメラより小さい10mmでシミュレーションすることで実車っぽくもNゲージっぽくも写せるようチューニングしています。
撮る夫くんの保存は外部ファイルを使用します。レイアウトファイルと同じ場所にtoruo.jsonファイルを生成します。フォルダへのアクセス権限が不十分だったりすると正常に動作しません。