Nintendo Switch 2の「ドンキーコング バナンザ」では、旧作「スーパードンキーコング2」(スーパファミコン、1995)より、「とげとげタルめいろ」のステージとBGMがリメイクされているそうです。
空中をタル大砲で縦横無尽に飛んで進んでいく「とげとげタルめいろ」のギミックに、「バナンザ」の色々とモノが壊せる要素が組み合わさったステージのようです。
BGMは、スーパーファミコン時代から無駄なアレンジをしておらず、原曲リスペクトが感じられます。
ギミック・曲とあわせて、イニシエのゲーマーがエモーションに浸りながら冒険が進められるステージに仕上がっています。
原作「とげとげタルめいろ」の動画も貼っておきます。
旧作と見比べると、新作では、タル迷路の背景にある生け垣が1度通ったルートは切り開かれるようになっていますね。どこを通ったか分かるので、プレイヤーが迷いにくい(アクションゲームに集中できる)工夫が見られるなど、現代らしいゲームに昇華されていると思います。
しかし一方で、旧作は旧作の良さ、当時ならではのすごさがあるなと思うのです。
アンビエントっぽい音楽をスーパーファミコンに積んだ
「とげとげタルめいろ」のBGMは現代からしたらアンビエント音楽というにはアンビエントさが足りませんが、 当時のゲーム音楽にしてはかなり控えめです。
「スーパードンキーコング」シリーズでは、3DCGプリレンダを用いてスーパーファミコントップクラスの画質を詰め込んでいます。 画面の演出をしっかり作り込んでいるからこそ、音楽に滋味深さを持たせて全体のバランスが取られていたように思います。
Nintendoの近作では「ゼルダの伝説 Breath of the Wild/Tears of the Kingdom」のように、オープンワールドへの没入感を演出するために音楽をアンビエントに振った大作が鎮座していますが、それの最初期の事例なんじゃないでしょうかね。
背景音楽とグラフィックの背景
「スーパードンキーコング2」の「とげとげタルめいろ」のステージでは、画面の手前から
- キャラクター
- ステージの足場、障害物となるとげとげの草
- 背景のとげとげの草
- 雲
- 空
という奥行きになっています。背景のとげとげ草と雲の動きを少しずらすことで、奥行きを演出する仕組みですね。
このような多層構造が音楽性にも現れていて、ステージのBGMとして優れているのだと思います。
「バナンザ」のステージでは、雲のグラフィックはなくて、背景はピーカンの青空です。 現代ゲーム機の美麗なグラフィックでは、雲まで描くと、画面がごちゃごちゃしてうるさい印象になるのかもしれませんが、ステージBGMの音楽性とは解釈違いだなと個人的には感じてしまいました。
雲のグラフィックとBGMから、風の流れや空中の浮遊感を感じ取って進んでいくのが「とげとげタルめいろ」の本質的な体験であるように思います。BGM原曲へのリスペクトをもう少しステージに盛り込んでくれたら良かったのになと。
まー、こんなところでこうしてクダを巻いていても仕方がありませんね!
スーファミなのにサンプリングがすごい
スーファミの原曲とSwitch 2のアレンジ版を聴き比べて改めて思うことは、あまりに変わらないこと・・・というか30年前のスーファミ音楽の音源のサンプリングなのにどうなってたんだ?!と思う音のクオリティです。
アレンジ版の音を旧作に寄せに行っているという点はあるかもしれませんが、それにしてもすごいなあ。