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鉄道模型シミュレーターで遊んでいたはずが、気づいたらPythonなども。

Krastorio 2 工場拡大中

前回に引き続き、 Factorio の大型Modである「Krastorio 2」の話題です。なぜ「2」なのかはよく知りません。「KS2」と略されるようです。

ゲームが「ユーティリティテクノロジーカード」を生産するところまで到達したので、工場の一部を紹介します。レアメタルの採掘もはじまり、やっと序盤が終わったあたりです。

工場の立ち上げ段階では、宇宙船の設備を使いながら初期の研究を進め、テクノロジーカードの生産体制を整えました。

初期のテクノロジーカード生産

次は、搬送ベルト、インサータなど、工場の拡大に必要なものをハンドクラフトしないで済むように、自動生産して貯めておく工程です。スクリーンショットを撮った段階では、中型電柱と高速インサータの生産を追加するため、搬送ベルト関係の設備が初期段階から移設されました。

生産設備の生産設備

鉄・銅の精錬工程です。KS2では、鉄板(銅板)1枚の生産に必要な銅鉱石の量がVanillaの2倍になっているため、精錬工程の作りが変わります。画像は、搬送ベルトの両側いっぱいの銅をに作るのに、鋼鉄の炉24台に銅鉱石をベルト2本供給する工程です。燃料にはベルト片側の石炭かコークスで足ります。

銅の精錬工程

石炭は、「温室」に水を供給して錬成できる「木材」といっしょに焼くことで「コークス」に加工でき、熱量が上がって効率の良い燃料になります。石炭消費を節約するため、精錬工程と火力発電の燃料はすべてコークスに切り替えました。

温室から木材を供給して石炭を焼くとコークスになる

コークスを精錬の燃料として供給

石油の工程です。石炭燃料の火力発電所を縮小し、石油から加工した固形燃料による発電を大きくしています。

重油軽油の分解工程は回路制御する

化学テクノロジーカードの工程です。Vanillaと違い、エンジンユニットは原料から不要になりました。そのかわり、ガラス板を供給する必要があります。ガラスは石から加工して作ります。同じく石から加工してできるシリコンも、発展基盤の生産に必要です。硫黄は硫酸に加工してから流体として投入する仕様になりました。

化学テクノロジーカードの生産工程

石の加工工程。一度破砕機で砂にする。

破砕機では、石3個が砂7~8個に増えます。ベルト上で嵩張る(在庫が貯まる)ようになるので、砂のベルトを長くしないようにレイアウトをするとよいです。ガラスにすることで砂から1/2に、シリコンにすることで砂から30%に数が減りますのでベルトで流すなら加工してからにしましょう。

鉄・銅は2つ目の採掘場も開拓しました。こちらは、「金属の純化」のテクノロジーを使って、化学プラントで鉄鉱石を純鉄に一度加工してから精錬します。精錬工程は電気炉です。純鉄への加工には硫酸と水が必要なのでパイプラインを引いてくる必要がありますが、純化を行うと後工程での歩留まりが上がり、より多くの鉄板が1単位の鉱石から生産できるようになります。一方、汚水が排出されるので、こちらの処理もいくぶんか手間になります。汚水を処理すると、石と鉱石が副産物としてまた出てきてしまいます。石は埋立地に加工し、鉱石は焼いてしまってインベントリを圧迫しないようにします。

鉄の純化・精錬工程

他の工程はまた今度。

Mod導入: Krastorio 2への挑戦

VanillaのFactorio(modを使わない、公式の遊び方)にも飽きたので、modに手を付けることにした。

どうせなら、と、ロケットただ打ち上げるのとは異なるゴールを追求できる「Krastorio 2」を導入してみた。 資源から生産設備から研究所まで、本当に何から何までVanillaと違っていて難しそうなので、ひとまずサンドボックスでいろいろなアイテムを設置してみた。

Krastorio 2の施設いろいろ

Krastorio 2 オリジナルの生産設備がとにかくデカい。

自分なりに攻略チャートを探ってみたので書き留めておこうと思う。正直、6.くらいまでしか自信がない。

  1. 最初の資源採掘
    • 大岩を砕いて石炭を入手する。燃料式掘削機で鉄鉱石・銅鉱石を採掘して、石の炉で焼いて鉄板・銅板にする。これはVanillaと同じ。
    • 後ほど必要になる「基礎テクノロジーカード」は、木材が原料に含まれる。木を切って木材も集めておく。
  2. 最初の研究の開始
    • 研究をしないと蒸気機関ですら作れないので、発電すら始まらないのがKrastorioである。
    • Krastorioでは、宇宙船の墜落現場に「壊れかけの宇宙船の反応炉」が落ちており、これがごくわずかな発電をし続けている。(これには燃料不要)
    • 「基礎テクノロジーカード」をハンドクラフトするか、墜落現場に落ちている「壊れかけの宇宙船の組立機」に電力と資材を供給して生産する。今のうちは手で資材を投入しててもよい。
    • 同じく墜落現場にある「壊れかけの宇宙船の研究コンピュータ」に電力を供給し、基礎テクノロジーカードを投入して最初の研究をスタートさせる。
    • なお、研究に基礎テクノロジーカードが必要なのは序盤のうちだけで、そのうちいらなくなる。
  3. 蒸気機関による発電の開始
    • Krastorioでは、組み上げポンプの稼働に電力が必要。「壊れかけの宇宙船の反応炉」か、Krastorioオリジナルの発電施設である「風力発電機」から電力を供給する。
    • 風力発電機の発電量は一定で20kWであり、これは組み上げポンプの必要電力と同じである。風力発電機:汲み上げポンプが1:1で発電所のボイラーに水が供給できる。
    • あとはVanillaと同じで石炭を掘ってボイラーに供給する。
  4. 生産の拡大(生産設備)
    • 生産設備として必要な、搬送ベルト、インサータ、パイプ、組立機の自動製造は早めに始めたほうがよさそう。
    • インサータ、組立機のレシピはVanillaから変わっており、ハンドクラフトしていると余計な時間がかかってしまう。
  5. 生産の拡大(研究関係)
    • 「基礎テクノロジーカード」をライン生産に切り替える。温室での木材の生産を始める。(原料は水だけ。)
    • 「自動化テクノロジーカード」「物流テクノロジーカード」も生産をスタートする。物流テクノロジーカードに必要な電子基板の原料にも木材が加わっている。
    • 研究所もきちんとしたのを作ろう。
  6. 原油処理
    • こころなしか油田が少ない気がする。足を使って近くの油田を探す。
    • 原油の生産を開始する。
    • 早めに発電に使う燃料を石炭から石油系に切り替えたい。
  7. 化学テクノロジーカードの生産
  8. 製造テクノロジーカードの生産開始
    • なんとウラン-238が必要である。
    • ゲームの息が長いので、Kovarexプロセス、原子力発電の準備も進めたい。
    • 従来のテクノロジーカードの生産規模もこのあたりから拡大しないとゲームが進まないと思う。
  9. ユーティリティテクノロジーカードの生産開始
    • ユーティリティテクノロジーカードが必要な研究は、「強化研究所」に研究施設をアップグレードしないといけない。
    • 強化研究所は、基礎テクノロジーカードを投入できないので、そういう研究はここまでに済ませておく。(済んでいるとは思う)
  10. ロケット発射の準備
    • ロケットサイロを作るのに必要な材料をこつこつ集める。
    • ロケットに必要な部品の製造準備を進める。
    • ロケットサイロが出来たらどんどんロケットの組立てを進める。モジュールを使う。
    • 衛星の生産ラインを作る。ロケットに衛星を積み込んで発射すると、宇宙サイエンスパックの代わりに最適化テクノロジーカードが手に入るらしい。
  11. 鉱水、レアメタル、イマーサイトの採掘
    • このあたりからは、そうなるだろうというところまで分かったが、具体像があまり掴めていない。
  12. 銀河間通信装置を作る
    • 銀河間通信装置は、30 TJ = 30,000 GJ の膨大な電気エネルギーを蓄積し、発射する。(これでゲームクリア)
    • 供給電力量が15GW以上でないと、蓄積がそもそもすすまない。これがそもそも相当な電力である。
    • 供給電力量が足りなくなると、蓄積した分が失われて台無しになる。15GWを絶やさず発電し続ける発電設備が必要である。
    • 15GWは原発用の蒸気タービン1500台に相当する。埒が明かない。
    • 核融合発電は50MW費やして200MWを産出するらしい。核融合発電所100機が必要である。
    • 反物質炉での発電能力が3GWで、最も強力である。反物質炉5台がフル稼働することで銀河間通信装置が蓄電を開始する。
    • 反物質炉の燃料(反物質燃料セル)は、1個あたり300GJの熱量を持つ。反物質燃料セルを100個+余裕分確保してから、反物質炉を5~6台稼働させれば、銀河間通信装置に安定的に電力を供給して無事に発射まで漕ぎ着けられるだろう。

以上、サンドボックスで施設やアイテムを覗いてみて分かったことをベースに検討できたことを書き下してみた。 Krastorio 2に関しては意外と日本語のネット記事が少ない。あっても攻略中盤以降にまで言及されているものがほとんどない。有名な割に攻略難易度が高くやたら時間がかかることが主要因だと思われる。

Factorioではロケット打ち上げがゴールだったが、Krastorio 2ではロケット打ち上げで宇宙空間での研究がやっと始まるというシナリオになっている。本作のゴールは「銀河間通信装置」であることから、主人公は母星からはるばる銀河系を渡ってバイターの星に不時着したということが分かる。物語のスケール感や遠近感がうまく演出されていて面白い。

今更のお願いだが、攻略チャートについては、実際にそういう工場を作ったわけじゃないので、誤っている点もあるだろうから、その点を割引いて読んでほしい。私自身、疑問や誤解をひとつひとつ克服しながらゲームを進め、楽しんでいきたい。

Factorio 単線での鉄道信号機の設置方法は?

今回はFactorioの話題です。単線+交換設備を備えた鉄道で資源輸送をする際の信号の置き方を紹介します。

はじめに

資源や敵の設定をすべてデフォルトの状態で攻略しています。デフォルトでは、スタートエリアの資源量がそこまで多くないので、ゲーム中盤~終盤で枯渇してきます。そのため、少し離れた鉱床から資材を輸送して生産を続ける必要があります。離れた鉱床からの資源輸送は鉄道を使うのがいいです。なぜなら:

  • 輸送量が大きく、高速(ベルトコンベアで運ぶより速い)
  • 1本の線路を多品種の資源輸送に共有することができる
  • 鉄道が好きだから。

しかし、初心者にとってはデメリットとなる要素もあります:

  • レールの製作が大変
  • 列車制御が大変。信号機の設置方法が分からない。

紫色のサイエンスパック製造に入る頃に、レールを自動的に生産して貯蔵するようにしておくと、建設がスムーズに行くようになります。

信号の使いかたは確かに難しいですが、複数の資源を複数の編成で輸送するとき、衝突・デッドロックを避けて安定性を確保するには信号機の適切な設置が必須です。実際の鉄道システムとは異なり少々クセがある信号システムなので、要点を抑えて慣れましょう。

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「緩和曲線計算機」を公開しました。

VRMのフレキシブルレールで緩和曲線の形を作るための計算機を公開しました。Excelで動作します。直線から徐々に曲率が小さくなるので,曲線への進入がリアルになります。いままでオフ会とかでは配布したことがありましたが,それ以外では初公開です。

緩和曲線計算機画面

akagivrm.sokushinbutsu.com

リンク先からどうぞ

使いかたもリンク先でご確認ください。

直線から徐々に曲率が小さくなるので,曲線への進入がリアルになります。カント付きフレキシブルレールに使うと効果抜群です。IN側のハンドル座標は,0-4度の部品に,OUT側のハンドル座標は,4-0の部品に設定してください。

半径や角度は自由に設定できるので,レール部品だけでなく,高架プレートとかホーム部品にも使ってください。

緩和曲線の作例

7mmゲージのカント付きフレキシブルレールが早く登場するといいですね!ずっと待ってるんですが!

【お知らせ】VRM Terminal 復旧しました。

あけましておめでとうございます。2024年もよろしくお願いします。

VRM Terminal(ホームページ)では、数日前から一部ブラウザで表示が崩れる問題が確認されておりましたが、ホームページをリニューアルして復旧しました。

これに合わせて、一部、旧バージョンのVRMを対象にしたコンテンツは公開を終了しました。今後、また新しく中身を増やしていこうと思っています。また、211系0番台の車両テクスチャーはダウンロードページを復活しました。(これまでもページは残っていてトップページの更新履歴からリンクは残っていたが、きちんとした目次に載っていなかった。

まずは、緩和曲線の関係で新しい知見を反映した記事を作成するつもりです。

また、211系0番台の車両テクスチャーはダウンロードページを復活しました。(これまでもページは残っていてトップページの更新履歴からリンクは残っていたが、きちんとした目次に載っていなかった。)

技術的な話題。

サイト全体をMkDocsでリニューアルしました。元々、Downloadページで先行導入していたシステムですが、 最新版のアップデートを適用の上、トップページも含めて全体に展開しました。

トップページでは、Material for Mkdocsのオプションでタイル状のレイアウトを行いました。Mkdocsのメインの機能だけでトップページのデザインに凝るのは難しく、ややシンプルな印象に仕上がりました。

テーマのカスタマイズでもう少し凝ったデザインにすることも出来るようですが、一旦見送って見れるコンテンツを揃えることを優先。しかし、あとからテンプレートをいじくっても、コマンド1つ叩くだけでサイト全体のデザインを更新することができますから、そのような将来の拡張性はMkdocsの優れた点です。

【お知らせ】ホームページの表示が崩れています

VRM Terminalというホームページを運営しておりますが、最近、一部ブラウザでの表示が崩れていることを確認しています。

akagivrm.sokushinbutsu.com

Google Chromeではうまく閲覧できません。 各種ブラウザやサービスでセキュリティ上の信頼性が高いHTTPS接続が当たり前となったことを受け、HTTPでリンクしているCSSが読み込まれなくなったことによるエラーのようです。

ご迷惑をおかけします。今後の方策を検討中です。

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銀釜で銀タキを牽こう

超久しぶりのVRM動画です。まずはご覧ください。どうぞ。

youtu.be

「銀タキ」ことタキ143645号車は、タキ43000形式の中で唯一、ステンレスを用いた銀色の装いとなっています。貨車の中でも分かりやすい「レア車」ということでマニア人気も絶大ですね。高崎線沿線に住んでいたときは時々見かけました。

USO800鉄道さんが自作車両で作ってくれたので、VRM CLOUD会員の方はDLしてVRM5/NXで走らせられます。公開当時はVRM会議室だったと思うのですが、閉鎖になって以来どこで入手できるのかよく分かりませんw

さて、VRMでならどんなレア車両でもなんぼでも繋いで遊ぶことができます。現実には1両しかない銀タキを、たくさん繋げてみたら面白かろうという、まあ、ギャグです。しかもそれを、銀色の機関車EF81 300番台で牽いてみたらもっと面白かろうという、まあ、ここまで来るといい加減ツッコミ待ちです。

またの機会があれば、EF510-509とかで牽いてみましょうかね。

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