こちらは撮る夫くん旧バージョンのリリース記事になります。撮る夫くんの最新版(Ver. 3.0.3)はこちらからどうぞ。
以前からVRM5向けに公開していた「フライスルーカメラ撮る夫くん」を,VRMNX向けに移植しました。
撮る夫くんフォーカスの設定画面,思ったよりすぐできた。一眼カメラ風の操作感でズームとフォーカスができます。ついでに手ブレスイッチもここに実装。近日中にブログで公開します。 #VRMNX pic.twitter.com/TZwrH5NzY3
— AKAGI (@AKAGIvrm) May 31, 2019
撮る夫くんNXの機能
- 手ブレ機能
- 被写界深度の簡単スライダー操作
- ズーム&首振りの同時操作
- 車両追尾機能(実装中)
カメラ自体の移動はテンキーを使う方法に改めました。車両追尾はまだ出来ていないので次回バージョンで搭載します。
被写界深度は,一眼レフカメラのレンズ機構をシミュレーションしてシンプルに操作できるようになっています。
レイアウト自体がちょっと貧弱だけど、ティルトシフトレンズ風。
— USO800鉄道総裁 (@uso800railway) June 1, 2019
中央部部(ホキ)にピント合わせ、前後(キハの前の方、後ろの方)がボケ。akagi君の撮る夫君NXがフォーカス設定値をスライダーで合わせれるので、直感派にはめちゃくちゃ合わせやすい。#vrmnx pic.twitter.com/7Jfekmm21E
ダウンロード&組み込みガイド
ダウンロード - toruo_v3.0.1.zip (709KB)公開終了
撮る夫くんのモジュールとサンプルレイアウトを同梱しています。お手元のPCの適当なフォルダに解凍してください。サンプルレイアウトは不親切なことにTOMIXレールと205系山手線が必要です。
ご自分のレイアウトに撮る夫くんを組み込む際は,toruo.pyをレイアウトファイルと同じフォルダにコピーして,レイアウトスクリプトに次のコードを2行,書き足してください。
import vrmapi import toruo def vrmevent(obj,ev,param): toruo.activate(obj,ev,param) if ev == 'init': #以下省略
例によってインデントは半角スペース4つ分です。toruo.activate(obj,ev,param) はif文の中に入れないでください。
操作ガイド
撮る夫くんを組み込んだレイアウトでは,グローバルカメラ(フライスルーカメラ)にすると自動的に撮る夫くんの機能が有効になります。
[w][e][r] | ズームイン([w][r]左右首振り&ズーム) |
[s][d][f] | ズームアウト([s][f]左右首振り&ズーム) |
[p] | 設定ウィンドウを開く |
設定ウィンドウではつぎの事柄が操作できます。
FOV | ズームの角度です。数字が小さいほど望遠です。 |
合焦中心 | ピントの中心までの距離の近さを設定します。数字が小さいほど遠くにピントが合います。 |
絞り | カメラの絞りと同様,数字が小さいほど背景や前景がぼけます。数字を大きくすると広い範囲にピントが合うようになります。 |
ぼけの強さ | 数字が大きいほどぼけが強くなります。0にすると全体が全くボケなくなります。 |
手ブレモード | チェックをONにすると手ブレが動作します。 |
ここで設定した被写界深度(フォーカス)は,グローバルカメラだけでなくビュワー全体に影響します。グローバルカメラ以外でも設定ウィンドウから各スライダーを調整できますが,見た目上のFOVはグローバルカメラでしか変わりません。
一度絞りを開いてピントの合う範囲を狭くしてから合焦中心を合わせ,改めて絞るとピントが合わせやすいです。合焦中心はヘンテコな数字ですが,操作性を良くするため「合焦中心までの距離(mm)の逆数の4乗根」になっています。例えば0.2に設定しますと1÷0.24=625mm先にピントが合うようになります。
レンズの機構をシミュレーションして被写界深度を計算しているので,「接写に弱い」という特徴があります。どんなに絞っても暗くはならないので,絞りをF=50まで絞れるようにしたほか,イメージセンサーのサイズを通常のカメラより小さい10mmでシミュレーションすることで実車っぽくもNゲージっぽくも写せるようチューニングしています。